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総合力を発揮し、「頼りになる都産技研」を目指す

印刷用ページを表示する 更新日:2021年4月1日更新

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都産技研では、2021年4月から第四期中期計画期間がスタートしました。先端技術や社会ニーズを捉えた中小企業支援への対応が求められる中、第四期の注力事業を中心に、今後の都産技研の取り組みについてご紹介します。

地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター 理事長 理事長氏名の画像

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新年度を迎え

2020年度は、コロナで始まりコロナで終わるという、とにかく大変な一年でした。第三期中期計画期間の最終年度でもあったため、あっという間の一年でした。2021年度もコロナ禍の中でのスタートとなりました。

しかし、2020年度には、従来から必要性を認識してはいたもののコロナがなければまだ数年かかっていたであろう各種イベントのオンライン化やウェブ活用などに、必要に迫られ一気に着手することができ、思いがけずデジタルトランスフォーメーション(DX)のスタートを切るきっかけを得ました。

2021年度は、都産技研でのDXをさらに加速させていくための「デジタル化推進元年」です。管理部門に新設したデジタル化推進部が都産技研全体のデジタル化を牽引していきます。第四期は、デジタル技術の導入を経て、都産技研の業務のあり方そのものを再構築し新たな価値を生み出す、というDXの最終段階に到達することが目標です。都産技研自身のデジタル化で蓄積した経験や実績を、中小企業のデジタル化に役立てていきます。

奥村理事長の正面写真

第三期から大きく変わる点

まず、組織構成と部署名を大きく変更しました。例えば、これまでの「開発第一部」は「物理応用技術部」といったように、担当する技術分野がお客さまに分かりやすく伝わるようにしました。

また、2020年度までは東京都の組織で公益財団法人東京都農林水産振興財団の所管であった食品技術センターが、都産技研に統合されました。これまでに培われた食品技術センターの経験や実績と、都産技研におけるバイオ基盤技術分野などとのシナジー効果により都内食品産業をより一層効果的に支援していきます。

第四期の注力事業

多くの事業に共通するのは、都産技研の総合力を活かすということです。また、技術支援と研究開発とを分けて考えず、両者をつなげることを強く意識して事業を進めていくことです。目指すところは、「便利で使いやすい都産技研」から「頼りになる都産技研」です。

研究開発においては、取り組むテーマが、東京の産業を「牽引する」、「創出する」、「支える」のどの方向を目指すのかを明確にして取り組みます。これにより、各研究の成果を着実に製品化・事業化につなげていきます。

技術支援においては、お客さまへのサービスの質の向上を図っていきます。相談対応やセミナーなどにウェブやオンラインシステムを活用することはもちろんのこと、お客さまへの支援情報を「カルテ」の形でデータベース化して整理し、必要に応じて複数の専門分野の研究員が全体像を把握できるような技術支援を実現していきます。また、これまでお客さまごとに内容をアレンジしてオーダーメードで提供してきたセミナーや依頼試験、開発支援は、それぞれ別々にお申し込みが必要でしたが、第四期ではこれらのサービスを組み合わせてご利用いただく場合でも、ワンストップで受け付けられるようにしました。

第三期は、産業を取り巻く環境や技術の急激な変化にいち早く対応するために、多くのプロジェクト事業を実施してきました。第四期では、これらを「新産業創出支援」と「社会課題解決支援」とに明確に位置付けて、迅速な対応が必要な分野への取り組みを強化します。2020年度に開始した「中小企業の5G・IoT・ロボット普及促進事業」は、引き続き強力に推進します。また、資源循環やQOLの向上に関連する製品技術も継続的に取り組むテーマとなります。

中小企業が商機を広げるためには多様な企業との連携によるオープンイノベーションが必要です。都産技研は、企業間の交流とマッチングを促進する機会を引き続き提供していきます。

身振り大きく話す奥村理事長の写真

都産技研の強みや価値とは

まず、職員の層の厚さが挙げられるでしょう。都産技研は全国の工業系の公設試験研究機関では最大級の規模を誇ります。量的な面だけではなく、カバーする技術分野も広く、2021年度からは食品技術も加わりました。こうした規模を活かした総合力が都産技研の大きな強みの一つです。第四期ではこれまで以上に総合力が有機的に働くように支援体制を強化していきます。

研究開発においても、第三期に新たに作った枠組みにより、複数の部署や分野にまたがって研究員がチームを組み、都産技研ならではの成果を協創し発信していきます。

地道な取り組みを重ねながら、中小企業の皆さまに「頼りになる都産技研」と実感していただくことが大切だと考えます。都産技研の支援があったから「製品化や事業化がうまくいった」、「やっぱり都産技研は頼りになる」といった声を、企業の皆さまから発信していただくことが都産技研の価値につながります。

設立100周年を迎え、その先を見据えて

2021年11月に都産技研は設立100周年を迎えます。都産技研「100周年記念事業」のコンセプトは、「変わる産業、変わらない使命」です。今後10年、いや、それ以上の長期にわたって、まだまだ技術や社会は大きく変わっていくでしょう。中小企業の皆さまには、技術や製品の創出により人類や社会に貢献するという「変わらない志」を持って企業活動をしていただきたいと思います。

都産技研は、そうした志の高い中小企業の皆さまを、これまでと変わらずしっかり支えてまいります。


 

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奥村理事長のプロフィール写真

理事長
理事長氏名画像(おくむら つぐのり)

東京大学大学院工学系研究修了(工学博士)
IBM ワトソンリサーチセンター客員研究員、首都大学東京(現 東京都立大学)理工学系長・同大学院理工学研究科長・同副学長などを歴任し、2016 年より現職。

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