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ロボット技術グループ
ロボット技術グループでは、サービスロボットの社会実装を目指して、さまざまなロボット技術を開発しています。特に、2015年度から5年間かけて実施したロボット産業活性化事業では、自走式案内ロボットの実現を目指し、構成要素となるロボットベース、移動知能アプリ、会話知能アプリを開発しました。さらに、ロボットには第三者機関の評価による適合性評価を実施し、リスクアセスメントの精査から実機試験までを行い、安全規格への適合を実現しています。

安全規格適合の自走式案内ロボット
「新型Libra」

マスコットキャラクター型案内ロボット
「Tirin Robot」
実際に世の中に出せるロボット開発を実践し、そこで培われたノウハウを展開しています。サービスロボットを開発されたい皆さまからのご相談をお待ちしております。
グループ長 武田 有志
TEL. 03-5530-2706
担当分野の紹介
機構安全
日本固有の狭いスペースでも利用でき、さまざまなサービスロボットの足回りとして利用可能なベースロボットの開発を行っています。また、ロボットの設計段階で必要なリスクアセスメントを実施するとともに、ISO 13482(JIS B8445)への適合や本質安全など、安全性の高いサービスロボットの実現を目指しています。最大傾斜12度、10 m × 15 mの傾斜路走行試験装置や、走行耐久性試験機など、さまざまなモビリティ関連の試験機器を提供しています。

その場旋回・段差乗り越えを特徴とする
小荷物搬送用「T型ロボットベース」

積載重量100 kg、半屋外走行を特徴とする
重量物搬送用「ミニトーラス」
アプリケーション
アプリケーションでは、ロボットの稼働環境に合わせて多様なセンサを駆使し、ロボットが自律動作するためのアルゴリズム開発を行っています。また、人との協調動作を行うための人検出や音声会話など、ロボットの使い勝手を良くする様々な仕組みを部品化しています。提供するサービスや利用場所に合わせ、ROS(Robot Operating System)やOpenRTMなどのミドルウェアで統合したロボットのソフトウェアシステムの開発を行っています。

自己位置推定

障害物回避を加味した自律走行
ロボット向け音声会話
依頼試験 · 機器利用
サービスロボット評価試験機を各種取り揃えています。
ご希望の試験内容に合った試験機をご提案いたします。
依頼試験
走行試験(最高速度計測、登坂·降坂、段差乗り越え、連続走行など)
強度 · 耐久性試験(静荷重、繰り返し荷重)
振動試験
機器利用
安全性検証試験(静的安定性、衝突安全性、EMC)
走行試験(自律走行機能検証、モーションキャプチャ、斜面連続走行など)
強度 · 耐久性試験(衝撃耐久性、落下衝撃)環境試験(恒温槽による放置試験、温度サイクル試験)
模擬実証実験スペース(ショップ、リビング、介護用バスルーム、小上がり)
その他の試験機器(サーモグラフィー、モータートルク測定、高速度カメラ等)
技術研究会
サービスロボット事業化交流会(外部リンク)
サービスロボットの製造業、ユーザ企業、そして、システムインテグレータが集う交流会です。交流会では、都産技研に寄せられたロボットの各種相談に基いてマッチングする活動を行っています。登録は無料ですので、情報交換などにも是非ご活用ください。
サービスロボット事業化交流会 専用ページはこちら(外部リンク)
技術セミナー・講習会
2022年度