2025年度受賞実績

国内外の学協会等から、研究成果の実用化、優れた研究、技術の普及・移転に対して賞を受けました。

第62回アイソトープ・放射線研究発表会ポスター賞

有機塩基によるCO2捕集を用いた簡便なバイオベース炭素含有率測定

  • 受賞理由:バイオマス材料評価のため,簡便なバイオベース炭素含有率測定の手法を開発した。試料を燃焼し,発生するCO2をエチレンジアミンのエタノール溶液に通じ,カルバミン酸誘導体の白色沈殿を得た。粉末をすり潰した後,シンチレーションカクテルに混入し,C-14β線を測定した。参照物質から作成したバイオベース炭素含有率―放射能検量線は良い直線性を示した。様々なプラスチック製品から合成したカルバミン酸アンモニウムの放射能測定値と検量線から得たバイオベース炭素含有率は,加速器質量分析の結果ともよい一致を示し,本手法の妥当性が示された。発表内容の構成や質疑応答も高く評価できることから、本講演賞に値すると判断した。
  • 受賞者名:内田海路(計測分析技術グループ)
  • 関連ページ:計測分析技術グループ

第29回RADIOISOTOPES誌 論文奨励賞

有機塩基を用いたCO2捕集による簡便なバイオベース炭素含有率測定法

  • 受賞理由:本論文は、バイオマス製品と石油資源由来製品の区別のための新たな簡便な方法を提案している。両者の識別には加速器質量分析法が用いられてきたが、装置が高価で実施できる施設が限られていた。著者らは試料を燃焼させ、発生したCO2を捕集して、その中の14Cをシンチレーションカウンタで計測することにより、廉価で簡便に両製品を区別することに成功しており、高く評価できる。以上のことから、論文奨励賞に値すると判断した。
  • 受賞者名:内田海路(計測分析技術グループ)
  • 関連ページ:計測分析技術グループ

一般社団法人日本照明工業会

一般社団法人日本照明工業会 感謝状

  • 受領理由:永年にわたり本工業会の事業活動の推進に多大な貢献をした。(10年以上の委員会活動による貢献)
  • 受領者名:岩永敏秀(計測分析技術グループ)
  • 関連ページ:計測分析技術グループ

青梅市工業振興対策審議会

青梅市工業振興対策審議会  感謝状

  • 受領理由:青梅市長の諮問に応じて調査審議に答申する「市長の付属機関」である「青梅市工業振興対策審議会」の委員退任にあたり、永年にわたり委員として助言を行った功績に対し、感謝状が贈呈された。
  • 受領者名:樋口明久(連携企画室)

おうめものづくり支援事業専門家会議 

おうめものづくり支援事業専門家会議   感謝状

  • 受領理由:おうめものづくり等支援事業における助成および補助金額の検討を行う、「おうめものづくり支援事業専門家会議」の委員退任にあたり、永年にわたり委員として助言を行った功績に対し、感謝状が贈呈された。
  • 受領者名:樋口明久(連携企画室)

2024年度日本機械学会奨励賞(技術)

二粒子径粒子を含有する新規機能性GFRPの開発

  • 受賞理由:二粒子径粒子を含有する不燃性GFRPの開発は、従来の単粒子径粒子の含有では成し得ない機能性向上を可能とする新しい試みであり、GFRPの構造体への適用の幅を拡大することを目的とした研究である。その中で本研究では、従来の粒子含有GFRPに対して、二粒子径粒子の適用による成形性の向上および、二粒子径特有の粒子沈殿が機能性の向上を引き起こすことを見出した。また、本現象が材料の機械特性におよぼす影響をGFRP粒子(大粒子、小粒子)の界面特性に着目し、その影響を定性的に明らかにした。特に二粒子径粒子が示す特有の粒子沈殿は本材料の破壊メカニズムへ顕著な影響をおよぼすことを確認した。これらの研究の中で得られた各種業績について評価され、受賞が決定した。
  • 受賞者名:菅井美柚(マテリアル技術グループ)
  • 関連ページ:マテリアル技術グループ

過去の受賞実績

年度ごとの受賞実績は年報にも掲載していますので、合わせてご覧ください。

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