設備紹介
本部, 機械技術グループ
超音波映像装置
公開日:2024年4月1日 最終更新日:2024年11月12日

- 材料内部の剥離や空隙を可視的に評価可能です。
- 空隙・剥離の深さ位置を推定することが可能です。
- 依頼試験でご利用いただけます。
※本装置は公益財団法人JKA補助事業による補助を受けて設備導入しています
装置の特徴
超音波映像装置は、超音波探傷の原理を用いて、2次元的な広がりをもつ、きず(不連続部)の大きさ・位置・形状を評価する機械です。超音波は、物質の境界面で反射する性質をもちます。材料内部に剥離等の不連続があると、不連続の無い部分と比べ、より強い反射波が観察されます(図1)。この反射の性質を利用し、振動子と呼ばれる超音波の発生源または探触子を水平走査することで、材料の任意平面における空隙の大きさ・位置・形状を評価することが可能です。

評価例 クラッド材の剥離評価
図2はクラッド材の2種類の金属の境界面を観察した画像で、左は全体像、右は黄色枠内を拡大した画像です。図2中で白い部分が剥離をしている箇所となります。
超音波映像装置では、横方法の画像分解能を上げるために、超音波が収束するレンズタイプの探触子を使用しています。このため、材質や厚さ等の条件次第では1mm程度のきず(剥離)の状態を詳細に把握することが可能です。

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