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障害者スポーツ用具の研究実績を更なる取り組みへ活かす -共同研究実績例と障害者・高齢者等向け用具公募型共同研究のご紹介-

公開日:2023年8月1日 最終更新日:2024年11月12日

障害者スポーツ用具の研究実績を更なる取り組みへ活かす -共同研究実績例と障害者・高齢者等向け用具公募型共同研究のご紹介-

都産技研では、2017年から東京2020 オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とした障害者スポーツ振興の一環として、障害者スポーツ用具の新製品開発支援を実施してきました。

実用化・製品化に向けた研究開発が必要な障害者スポーツ用具のうち、競技用もしくは一般向け障害者スポーツ用具の製品開発を対象として採択したテーマは都産技研と共同研究を実施し、数々の製品開発を支援しています。

この度、東京2020大会のレガシーとして、障害者スポーツ振興のみならず、日常の活発な活動を支える障害者・高齢者等向けの製品を開発するため、公募型共同研究を実施し、製品開発支援を行っていきます。

今回は、これまで取り組んできた障害者スポーツ用具の共同研究実績例と、新しくスタートする公募型共同研究のご紹介をいたします。

共同研究実績例

株式会社西川精機製作所 コンパウンドボウの写真
株式会社西川精機製作所
コンパウンドボウ
1960年代米国で発明された滑車とケーブル、
てこの原理、複合材料など力学と機械的な要素で
くみ上げられた近代的な弓です。
株式会社名取製作所 義足用アダプターの画像
株式会社名取製作所
義足用アダプター
重さは従来の製品の半分で、強度を保ちながら、
軽量化に成功しました。
健足の長さをアダプターで合わせ
一人一人に最適の製品です。
株式会社Xiborg スポーツ用義足の画像
株式会社Xiborg
スポーツ用義足
Xiborg νはトップアスリート向けのスポーツ用義足です。
これまでにないまったく新しい形状をしており、
名前のνの由来にもなっています。
株式会社オーエックスエンジニアリング バドミントン用車いすの画像
株式会社オーエックスエンジニアリング
バドミントン用車いす
車いすバドミントンの動きを解析し、
漕ぎだし時と停止時に求められる性能を研究。
さらに個々の要望を盛り込むことで、
選手に最高のパフォーマンスを提供します。
株式会社マクルウ 子ども用車いすの画像
株式会社マクルウ
子ども用車いす
Mg合金を使用し、パイプ曲げや溶接技術を活用して
「本物」の競技用車いすを作成しました。
子どもの体格DBを元に設計し、
専用治具による効率化とコスト削減を実現し、
目標重量を下回る4.4kgを達成しています。

障害者・高齢者等向け用具の製品化に向けた公募型共同研究について

都産技研は、障害者・高齢者等がスポーツに限らず、日常の生活でも活発に活動することを目的とした「活発な活動を支える障害者用具等研究開発事業」を開始しました。その一環として、障害者スポーツ用具開発で得られた知見を活かし、日常の活発な活動を支える障害者・高齢者等向けの製品開発を目的とした共同研究を実施します。

公募型共同研究の概要

公募型共同研究とは、都産技研が中小企業者に研究開発を委託し、その研究開発の一部を都産技研が分担(都産技研が保有するシーズの活用や施設・設備の利用等)して実施する共同研究です。 

 公募型共同研究の概要

研究目的障害者・高齢者用具等の製品開発
研究実施対象者

東京都内に登記簿上の事業所があり、かつ日本国内に活動拠点を構える中小企業者など。(※)

※障害者スポーツ用具開発の知見を持つ中小企業者は東京都内に登記簿上の事業所がなくとも応募することができます。

研究内容の種類および要件

・日常の活発な活動を支える障害者・高齢者等向けの用具・器具やシステム(ハードウェア・ソフトウェア)等の研究開発であること。

・研究終了後概ね1年以内の製品化・事業化を目指していること。

研究期間

(1)1年間:2023年11月1日から最長12カ月(2024年10月31日まで)
(2)2年間:2023年11月1日から最長24カ月(2025年10月31日まで)(※)

研究期間内に成果を報告いただき、中間評価いたします。取り組みの実現性の課題解決が難しいと評価された場合、事業を中止することがあります。

委託上限額(1)1年間:1テーマあたり1,000万円(消費税を含む)
(2)2年間:1テーマあたり2,000万円(消費税を含む、上限:1,000万円/年) 

個別相談(応募必須条件、8月1日より実施開始)

応募を検討されている事業者向けに、公募事業の制度や実施体制等についてご相談いただく個別相談を実施します。

日時 : 2023年8月1日(火曜日)から2023年8月18日(金曜日)※本個別相談は終了しました。

  • 応募にあたり個別相談は必須条件です。
  • 先着順に受付いたします。希望時間が重複した場合、変更をお願いすることがあります。
  • 実施枠数には限りがありますので、お申し込みを受け付けられない場合があります。
  • 1件あたりの実施時間は30分程度とします。

 

公募事業スケジュール

公募事業スケジュール

個別相談2023年8月1日(火曜日)から2023年8月18日(金曜日)
申請書受付期間2023年8月21日(月曜日)から2023年8月25日(金曜日)
審査期間

2023年8月下旬から10月上旬

書類審査および面接審査の二段階で実施します。
2023年10月上旬に面接審査を行います。

採択テーマ決定2023年10月中旬
事業開始2023年11月1日(水曜日)

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