Q45:当社は中国から輸入した機械加工品で作製した製品をEUに輸出しています。中国の機械加工品メーカーに対するRoHS(II)指令適合確認はどのように行えば良いでしょうか?
最終更新日:2025年3月6日
外国企業へのRoHS(II)指令準拠の確認
RoHS(II)指令適合宣言はメーカーの判断で行うことができますが、貴社が自信を持って宣言ができる確証を持っていることが必要です。
サプライヤーの管理に懸念がある場合、自社でRoHS(II)指令に適合しているかを毎回チェックする必要があるのか、またはどのような方法で行うかを以下に説明します。
工程の管理方法の改善など
中国加工メーカーが「中国RoHS指令に対応」と宣言しているにもかかわらず、管理が十分ではない場合、まずは、加工メーカーに対して工程の管理方法の改善と必要な検査の実施を依頼してその結果を提供してもらい、改善後、管理が継続的に実施されているかを定期的に実査することが必要になります。
最初のうちは、自社(貴社)で確認のために抜き取り検査を行う必要がありますが、検査結果が安定すれば抜き取り検査の頻度を減らし、最終的には加工メーカーの検査のみとすることを目指します。
上記は、外部購入品の信頼度を上げるために、サプライヤーの管理体制を信頼のおけるものに改善する方法です。手間がかかりますが、最終的には毎回チェックする手間を考えれば、より確実で手間のかかりにくい方法です。
管理体制のチェック方法
管理体制のチェック方法については、経済産業省のホームページにある「製品含有化学物質管理ガイド企業担当者向け(外部リンク)」が参考になります。
ガイドには、サプライヤー評価のやり方および実施例や重点管理点設定による製造工程管理の方法とその具体例などや、チェックシートの例も含めて詳しく示されていますので、実際に担当者がサプライヤーに改善を要求する際のガイドとして利用できます。
(参考)中国RoHS指令
中国RoHSは、2016年1月21日に 電器電子製品有害物質制限使用管理弁法(令第32号)(外部リンク) として大幅に改定されて、中国RoHS(II) と言われています。
中国RoHS(II)では、目録(电器电子产品有害物质限制使用达标管理目录)に収載された電器電子製品とその構成部品は、合格評定制度(电器电子产品有害物质限制使用合格评定制度)による適合マーク(CGPマーク)が貼付できる仕組みがあります。
CGPマーク
CGPマークは、第三者認証または公共サービスプラットフォーム(外部リンク)に適合情報の報告を行う自己宣言により貼付できます。
CGPマーク貼付製品は、情報プラットフォームで確認できますので、EUのRoHS(II)指令の附属書IIIに相当する除外項目があり、確証(エビデンス)として利用することができます。