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環境防カビ試験

印刷用ページを表示する 更新日:2023年5月26日更新

 カビから工業製品や環境を守るために

環境防カビ試験イメージ

工業製品にカビが生えると、見た目を損なうだけでなく、製品の機能低下やアレルギーを誘発する恐れがあります。カビから工業製品や住まいを守るため、防カビ製品が必要とされています。

カビの発生と影響

発生の様子カビは空気中にも存在し、私たちの周りを漂っています。空気中のカビが製品に付着し、適当な栄養・水分や温度条件が揃うと発芽し始め、菌糸を伸ばして生育し始めます。

依頼試験

各種カビ試験を受託しています。技術相談受付フォーム(外部リンク)からお気軽にお問い合わせください。

カビ抵抗性試験

カビ抵抗性試験は、工業製品または工業材料のカビに対する抵抗性を調べる試験です。JIS や ASTM などの規格に対応した試験を実施しています。初めての方でも、試験方法の選び方からご相談にのっております。

  • JIS Z 2911 「日本産業規格 カビ抵抗性試験方法」
  • ASTM G21  「ASTM International 高分子材料のカビ抵抗性試験」
  • JASS 18 M-307 「日本建築学会材料規格 木材保護塗料 カビ抵抗性」
  • JWPAS-MW 「日本木材保存協会規格 木材用防カビ剤の性能基準及びその試験方法」
  • JIS L 1921 「日本産業規格 繊維製品の抗カビ試験方法及び抗カビ効果」
  • その他の防カビ試験 (殺カビ試験・MIC試験・ハロー試験など)

菌株の写真

写真)クロカビ・アオカビ・コウジカビなど、試験規格で指定された菌株を保有しています。

 

カビ同定試験

製品を汚染したカビの種類を特定することができます。

形態観察によるカビの同定例

カビ状の異物の写真やじるしカビ分離・純培養の写真やじるしカビの拡大写真
  繊維に発生したカビ         カビの培養        形態的特徴から菌種を特定

 

木材腐朽試験

木材耐朽性(腐りにくさ)および木材保存剤の性能を調べることができます。都産技研は、HOWTEC (財団法人日本住宅・木材技術センター) の指定試験機関登録を受けています。新たに木材防腐剤を登録する際には都産技研の「木材保存剤等の性能試験(室内防腐試験、防カビ性能試験)」をご活用ください。

規格に適合した試験

  • JIS Z 2101 「木材の試験方法 耐朽性試験」
  • JIS K 1571 「木材保存剤-性能基準及びその試験方法 防腐性能 室内試験」

培地の写真

 

 

 

写真)腐朽菌により、木材試験片を12週間連続して腐らせる様子

 

浮遊真菌測定

空中浮遊真菌の写真エアサンプラーまたは平板培地によって空中浮遊真菌の菌数および菌叢を調べることができます。

 

 

写真)培養後の空中浮遊真菌

その他の取り組み

共同研究による製品化

桐たんす用防カビ剤の写真防かび剤を塗った桐たんすの写真新たな防カビ剤に関する製品開発支援を行っています。事例の一つに、桐たんすの風合いを変えない新規防カビ剤の開発・製品化を行いました。

 

 

左)開発した防カビ剤の使用例
右)開発した桐たんす用防カビ剤

担当研究員から

お客さまと一緒に行う「環境防カビ試験」

Q. カビ試験を初めて依頼します、まずはどうすればよいでしょうか?

A.
まずはお気軽にお問合せください。試験目的・製品の使用環境をお伺いし、適切な試験方法をご提案いたします。試験後には、試験結果からどのような解釈ができるのかを詳しくご案内させていただきます。


Q. 都産技研で防カビ試験を行うメリットは何ですか?

A.
これまであらゆる材料を試験しておりますので、材料とカビの関係、発生するカビの種類などがノウハウとして蓄積されております。


Q. 試験方法を変更することも可能ですか?

A.
お客様の目的・希望に沿った防カビ試験に変更することができます。例えば、試験方法(培養期間、培地の処方)をより厳しい条件に変更したり、試験に用いるカビの種類を変更することも可能です。カビが発生した製品から直接カビを分離し、そのカビを使った防カビ試験も可能です。

 

お問い合わせ

技術相談受付フォーム(外部リンク)からお気軽にお問い合わせください。


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