2025年度 本部

難燃性マグネシウム合金のAM技術と熱処理技術の基礎検討

最終更新日:2026年2月27日

アピールポイント

  • マグネシウム合金はAM可能
  • AMによる材料開発シーズ発掘
  • 軽量部品や生体材料への適用

技術内容

マグネシウム合金で作られた複雑な形状(トンボのデザインや格子構造)の造形物の写真。
図1:マグネシウム合金粉末の積層造形体の試作品

技術の特徴

  • 不燃性を明確にしてAMすることに成功
  • 最適な条件を明確にして安定的にAMを実施
  • AM不良を画像解析により定量化
  • 熱処理を適用してAM不良の除去に成功
  • 格子構造やドローンボディのAMを試作

 技術の概要

なぜ燃えないか

ガスアトマイズ法で作製された粉末表面には保護層が形成されるため燃えません。

一般合金が燃焼している様子と、Ca入り合金が燃えない様子の比較写真。右側は粉末表面の拡大写真(HAADF-STEM像)で、Al, Ca濃化相による酸化皮膜が確認できる。
図2:燃焼性の比較と酸化皮膜の確認

欠陥と割れについて

造形条件を良くしても、特有の欠陥(気孔)や割れが生じます。この割れは凝固が遅れた部分が引ける現象などにより起こります。

金属組織の顕微鏡写真。造形条件の見直し前後の比較や、内部に発生した欠陥(気孔)や割れを矢印で示している。
図3:造形体に生じる欠陥と割れ

熱処理技術による欠陥除去と組織改善

割れは溶体化処理で除去でき、気孔の除去はHIP処理が必須です。

処理前の「割れ」がある組織写真と、処理後の「割れが除去され靭性も向上」した組織写真の比較。
図4:割れが除去されたミクロ組織
気孔の除去条件と割れの除去条件を示すグラフ。造形エネルギー密度に対する気孔の面積率や割れの面積率の変化を、造形まま、溶体化、HIPの各条件でプロットしている。
図5:熱処理による気孔・割れの除去条件

企業へのご提案

  • AMや粉末冶金の材料開発を検討したい方
  • 金属部品の品質管理を検討したい方

光学式顕微鏡や走査型電子顕微鏡などを使ったミクロ組織観察による金属部品の不具合調査に関する支援事業をご利用ください。

金属部品の組織観察に使用する光学機器やモニターの写真。
図6:観察・調査機器

研究成果に関する文献・資料

岩岡ら、粉体および粉末冶金, 71巻, 12号, 660-667 (2024)

知財情報

特許 第7315941号

研究者情報

事業所
本部
グループ
機械技術グループ
担当者
岩岡 拓
共同研究機関・共同研究者
株式会社東都冶金
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