2023年度 本部

FIB-SEM複合装置による腐食部の断面観察と腐食原因調査

最終更新日:2024年11月12日

アピールポイント

  1. 任意箇所の断面観察が可能
  2. 腐食の原因物質を特定
  3. 表面処理の欠陥を明らかに

技術内容

技術の特徴

  1. SEM観察しながら断面作製箇所を決定
  2. 任意箇所の断面をミクロ観察や成分分析することが可能 
  3. 内部に埋もれた腐食原因物質や表面処理の欠陥の調査に貢献
黄銅の腐食部の写真
黄銅の腐食部

技術の概要

大気腐食の発生

腐食原因である異物の付着と乾湿の繰り返しにより進行

黄銅に発生した腐食の写真
黄銅に発生した腐食
表面・断面を観察した模式図
腐食部の表面・断面を観察

腐食原因物質またはその痕跡
表面からの観察では腐食生成物がふたをして確認できない

FIBによる断面加工

試料表面にガリウムイオンを照射して削る

表面から見た試料図
表面から見た試料
加工後の試料(SIM像)の写真
加工後の試料(SIM像)

断面観察と元素分析

進行する腐食の先端を探して分析
腐食原因物質に由来する元素を検出

※FIB:集束イオンビーム SEM:走査電子顕微鏡 SIM:走査イオン顕微鏡

企業へのご提案

金属の腐食でお悩みの方は、ぜひご相談ください。

腐食によるわずかな変色もクレームにつながることがあります。 
腐食の原因物質を特定することで、改善すべき生産プロセスが明らかになります。

研究者情報

事業所
本部
グループ
計測分析技術グループ
担当者
杉森 博和

技術シーズ メニュー

チャットで相談
閉じる