硬さ試験の概要

 航空機部品の品質管理にはASTM規格などの国際規格に対応した試験が求められます。東京都立産業技術研究センターではASTM規格で校正された硬さ試験機を導入しており、規格に準拠した金属材料の硬さ試験が可能です。

ロックウェル硬さ試験機

ビッカース硬さ試験機

ビッカース硬さ試験機

対応可能な硬さ試験

 対応可能な硬さ試験は以下の通りです。

(a) ロックウェル硬さ試験

  • ASTM E18 Standard Test Methods for Rockwell Hardness of Metallic Materials
    スケール:A,B,C,D,F,G

(b) マイクロビッカース硬さ試験

  • ASTM E384 Standard Test Method for Microindentation Hardness of Materials
    圧子:ビッカース圧子、ヌープ圧子
    試験荷重:25 gf ~ 2 kgf

ご利用料金のご案内

 ご利用料金については依頼試験一覧(料金表)の項目25.1.3から25.1.4をご覧ください。ご利用料金の積算例についてはよくある質問コーナーにてご紹介しております。

よくある質問コーナー

Q1 試料の寸法制限はありますか?試料をそのまま試験できますか?

 試料台のストローク範囲内が、試験可能範囲となります。

  • ロックウェル硬さ試験:直径200×高さ95mm
  • マイクロビッカース硬さ試験:縦30×横30×高さ45mm

上記を超える場合は別途お問合せください。

 マイクロビッカース硬さ試験では、圧痕の幅を測定するため試験面が平滑である必要があります。そのため、試験の前処理として試料の切断、樹脂包埋および試験面の研磨を行う場合があります。また、ロックウェル硬さ試験では、試料表裏面の平坦性が求められるため、研磨を行う場合があります。詳細につきましては、別途お問い合わせください。

樹脂包埋および鏡面研磨した試料

樹脂包埋および鏡面研磨した試料(Φ25,30,40mm)

Q2 薄い試料の測定は可能ですか?

 それぞれの硬さ試験では、正しい試験を行うために必要な試料の最小厚さ(表面硬化処理材料の場合は硬化層厚さ)は、圧痕深さの10倍以上と規定されています。試料の厚さがそれに満たない場合は別途お問合せください。

Q3 料金表の見方を教えてください。

 例:1試料の試料処理(A)を行い、マイクロビッカース硬さ試験を1試験点(B)実施し、さらに1試験点(C)を追加した場合(中小企業様からのご依頼、参考:依頼試験一覧(料金表)

 項目名称小計

A

25.1.4.航空機規格・マイクロビッカース硬さ試験(ASTM E384)試料処理 樹脂包埋を伴うもの [1試料につき]7,600円×1試料=7,600円

B

25.1.4.航空機規格・マイクロビッカース硬さ試験(ASTM E384)[1試験点につき]5,320円×1試験点=5,320円

C

25.1.4.航空機規格・マイクロビッカース硬さ試験(ASTM E384)(同一試料の追加)[1試験点につき]1,610円×1試験点=1,610円

合計(A+B+C)

14,530円

Q4 申し込みから試験の流れを教えてください。

 基本的に以下の流れをご案内しております。

  1. 電話やメールにて試験方法及び日程のご相談、決定
  2. 試験お申込み、料金お支払い
  3. 試験品の受け取り
  4. 試験実施

詳しい内容につきましては、別途お問合せください。

Q5 英文報告書の発行は出来ますか?

 ロックウェル硬さ試験およびマイクロビッカース硬さ試験では、英文報告書の発行は可能です。航空機規格試験は国際規格のため、英文報告書への需要に対応しております。

試験報告書本体_副本扱い(英文)_硬さ試験おもて
試験報告書本体_副本扱い(英文)_硬さ試験うら

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