設備紹介 城南支所

計測用X線CT装置

公開日:2024年9月15日 最終更新日:2024年11月12日

計測用X線CT装置
  • 非破壊/非接触で測定対象物の内部構造や欠陥等を三次元的に把握
  • X線CT装置による寸法計測のガイドラインであるVDI/VDE 2630 Part1.3に準拠した計測精度を保証
  • 三次元的な寸法測定、欠陥や介在物の体積算出、CADデータ等の設計値と実測値を比較が可能
  • 造形装置やCAEで利用可能なSTLやSTPなどの三次元データ形式に変換が可能

装置の特徴

X線CTスキャンは、測定対象物を360度回転させながら撮影し、得られた透過画像を再構成することで内部構造を断面画像や三次元で確認できる技術です。本装置はこの技術を活用した三次元寸法計測システムで、非破壊/非接触で測定対象物の内部構造や欠陥等を三次元的に把握できる装置です。また、ドイツで制定されたX線CT装置による寸法計測のガイドラインであるVDI/VDE 2630 Part1.3に準拠した計測精度(図1)を保証しています。

球間距離測定誤差:±(3.8 + L/50) µm  L:測定長さ

PS = 測定値 - 校正値

PF = 最大半径 - 最小半径

図1 計測用X線CT装置の精度保証について

活用事例

ケーブルの断線、電子機器の配置確認、樹脂ギアの亀裂や空隙の確認、金属部品の内部形状を寸法計測した事例です。測定データを読み込むことで、お客様のPCで測定対象物の内部構造を断面画像や三次元的に確認できます。

ケーブルの断線確認
(X線透視撮影像)

電子機器の配置確認
(X線CT撮影・断面画像)

樹脂ギアの亀裂や空隙の確認
(X線CT撮影・三次元的な確認)

内部構造の寸法計測
(X線CT撮影・寸法計測)

図2 計測用X線CT装置の活用事例

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