設備紹介 多摩テクノプラザ, 複合素材技術グループ
ウォータージェット切断機
公開日:2024年5月15日 最終更新日:2024年11月12日
- 研磨剤を混合した高圧水をノズルから噴射し、切断対象物を切断する装置
- dxf形式のCADデータが利用可能
- 炭素繊維強化プラスチック(CFRP)、金属、プラスチック、ゴムなど様々な材料に対応
装置の特長
ウォータージェット切断機は研磨剤を混合した高圧水をノズルから切断対象物へ噴射し、任意の形状へ切断できる装置です。切断エリアは最大で460×305mm、厚さは材料によりますが最大で13mmまで切断が可能です。レーザー加工や放電加工による切断と比較し、耐熱性、導電性など切断対象物に求める性能が少ないため、様々な材料の切断に対応できます(図1)。
切断手順
切断データはdxf形式のCADデータをご利用いただけます。データは専用のソフトウェアへ入力し、切断条件を設定し切断ファイルに変換します。材料により切断条件は異なりますので、新規に取り扱う材料は適切な条件を検討する必要があります。
切断対象物はねじ止めで固定します。ノズルは板材の上を並行移動するため切断可能な材料形状は板材に限定されます。また、周囲を固定するため、切断エリアに対し切断対象物は一回り大きくする必要があります。
活用事例
本装置では、難切断材料であるCFRPなどの複合材を切断することも可能です。図2に切断品の例を示します。試作品の性能テストのためのダンベル試験片作製や、部品の切り出し等にご活用いただけます。
CFRPの試作支援
モビリティの省エネルギー化を目指した車体の軽量化でCFRPが注目されています。多摩テクノプラザでは本装置のほか、オートクレーブ成形機、プレス成形機など、試作から評価まで一連の流れに必要な機械を整備し、CFRPの開発を支援しています(図3)。皆様のご利用をお待ちしています。
関連情報
仕様および利用料金については設備ページをご覧ください。
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