支援事例紹介 城東支所

技術の力で中小企業の未来をつくる-城東地域に密着した製品化・事業化支援-城東支所リニューアル

公開日:2026年3月16日 最終更新日:2026年3月16日

トップ画像

東京都立産業技術研究センター(以下、都産技研)城東支所が入居する東京都城東地域中小企業振興センター(以下、城東振興センター)は、施設の経年劣化のため、2023年度から休館して全面的な改修工事を実施しました。工事終了後、城東支所は2025年11月から段階的に支援業務を再開しました。改修後の城東支所では、デジタル技術の活用支援をさらに強化し、進化する城東地域の中小企業における製品化・事業化を支援していきます。

城東地域の産業

城東支所のある城東地域(台東区、墨田区、江東区、荒川区、足立区、葛飾区、江戸川区)は、かつての江戸城の東側に位置し、観光名所でも知られる下町のエリアです。製造業の事業所数が都内で最も多く、金属製品をはじめ、樹脂・ゴム製品、玩具・雑貨、伝統工芸品などの生活関連製造業が集積しています。

城東支所における支援

城東振興センターには、都産技研城東支所のほか、東京都中小企業振興公社城東支社、東京都知的財産総合センター城東支援室も入居しており、技術と経営の総合支援拠点として、地域の中小企業支援を行っています。

都産技研の各支所は、地域の産業特性を踏まえ、本部や他支所との有機的な連携を図りながら技術支援を実施しています。城東支所では、デジタル技術を活用した製品デザインや加工技術などを通じて、地域企業の製品開発を支援していきます。

デジタル技術の活用を支援する機器

城東支所の特徴である、デザイン・試作・評価までの一貫したものづくり支援をさらに強化するため、最新のデジタル技術に対応した加工機と評価機器を整備しました。

デジタル技術を活用したデザイン・試作・評価の一貫支援のための整備機器

設計・試作をデジタル化することで製品加工を効率化するとともに、先進的なデジタル技術を用いた加工の提供を目指しています。
例えばCAD (Computer Aided Design)やCAE(Computer Aided Engineering)などのソフトウェアで設計したデジタルデータを用いて、三次元造形装置や小型射出成型機による樹脂製品の試作加工、マシニングセンタ(切削加工機)やNCフライス盤による金属製品の試作加工が可能です。
普通旋盤やマイクロカッター、細穴放電加工機などの汎用加工機器も整備し、簡易な加工による試作も行えます。

デザインを見える化し、再現性の高い造形品による外観や意匠を確認

工作機械の監視システム

さらに、工作機械の稼働監視システムを整備しました。マシニングセンタはじめ、普通旋盤などの汎用加工機器にも電流センサおよび加速度センサを取り付け、加工機の稼働状態や振動データを取得します。これにより、稼働状況の可視化や稼働率の把握が可能となり、生産性向上への活用が期待されます。また、加工機の振動データをリアルタイムで解析することで、加工品質の向上にもつながります。この稼働監視システムを用いて、中小企業におけるDXを見据えた実証・実験に取り組んでいきます。

加工機の稼働および加工状態を監視するシステム

おわりに

ここまででご紹介した試作・加工機器に加え、試作品の寸法を確認する測定顕微鏡、材料を評価する万能試験機、実使用環境を模擬した疲労試験機、恒温恒湿室、キセノンランプ式促進耐候性試験機、複合サイクル試験機などの各種試験機器も整備しました。城東支所では、デジタル技術によるものづくりへの対応、中小企業の力強い成長を支える製品化・事業化支援を進めていきます。都産技研の技術支援をぜひご活用ください。

※デザイン、加工、評価の機器の詳細は、今後設備紹介記事でご紹介していきます。

同じカテゴリの記事