事業紹介 本部(DX推進センター), IoT技術グループ

「IoT展示スペース」リニューアルオープン! IoT・クラウド・AIの技術解説や、共同研究事例をわかりやすく展示

公開日:2025年12月15日 最終更新日:2025年12月15日

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このたびDX推進センター内の「IoT※1展示スペース」が展示内容を一新し、2025年12月25日にリニューアルします。リニューアル後の展示内容について、IoT技術グループ グループ長 島田 茂伸に話を聞きました。

※1 IoT(Internet of Things):モノのインターネットを意味し、従来インターネットに接続されていなかった「モノ(物理的な機器や装置)」がネットワークを介して情報をやり取りする仕組み

3つのゾーンから成る新しい「IoT展示スペース」

「IoT展示スペース」は、IoTに関する実機やデモを多数展示し、体験を通じてIoTの理解を深められる場として2018年に開設されました。技術の進歩に併せて展示内容をアップデートしてきましたが、このたび内装も含めた全面的なリニューアルを実施し、「IoT×クラウド×AI」をテーマとした展示スペースに生まれ変わりました。

リニューアルしたIoT展示スペースは、「IoTが変えたいま」「都産技研と変える未来」「IoTが変える未来」の3つのゾーンに分かれています。

正面入口から入り、最初に足を踏み入れるのは、IoTの基礎を紹介する「IoTが変えたいま」です。壁面には「IoT×クラウド×AIの関係」などの解説があり、IoT技術の歴史が年表の形で展示されています。さらにバーチャルキャラクターの解説動画によって、IoT・クラウド・AIが生活のどのような場面で使われているか理解することができます。

IoT技術の歴史が記載された年表
バーチャルキャラクターの解説動画

さらに奥のスペースでは、IoT・クラウド・AIそれぞれの技術について詳しく解説をしています。IoTのコーナーでは、実際にCO2センサーや人感センサーなどを設置し、モニターに計測結果をリアルタイムに表示することで、クラウドやAIとIoTをかけ合わせたシステムの全体像を把握できる内容となっています。進化が目覚ましい生成AIについても、機械学習やディープラーニングといった技術背景を含めて解説をしています。

IoTシステムの全体像をわかりやすく解説

 

今回のリニューアルは、さらに幅広いお客さまにご来場いただくことを目的としています。そこで、それぞれの技術をなるべく丁寧に基礎から解説し、イラストも入れるなどして、技術について専門ではない方にもわかりやすい展示を心がけました。さらに専門的な解説が必要であれば、私たち職員がアテンドしてご説明することも可能です。」(島田)

IoT技術グループ 島田 茂伸 グループ長

共同研究の事例を、新たな事業創出のきっかけに

「都産技研と変える未来」では、都産技研の技術支援メニューの紹介と、公募型共同研究の成果について展示しています。モニターには、最新の公募型共同研究を紹介するスライドと、実際に共同研究を行った中小企業へのインタビュー動画が流れており、最新の研究内容を把握することが可能です。

また、過去の公募型共同研究を検索できるコーナーもあり、「製造」「農林水産」「小売」「公共」といった業種ごとに、どのような研究事例があるのかを知ることができます。

モニターで公募型共同研究を紹介

最後の「IoTが変える未来」では、体験型コンテンツによって、見学者の業種や課題に合わせたIoT事例を展示しています。手元のタブレットで業種や課題を選択していくことで、その状況に近いIoT事例から、解決策のイメージが奥のスクリーンに表示される仕組みです。併せて表示されたQRコードをお手持ちのスマートフォンで読み取ると、さらに詳しい情報を得ることも可能です。

見学者の業種や課題に合わせたIoT事例を紹介

「リニューアル後のIoT展示スペースは、3つのゾーンを巡ることで過去・現在・未来を俯瞰できる構成となっています。お客さまに対し、IoT・クラウド・AIはどのような進化を遂げてきたのか、また都産技研が現在提供している支援の内容について、順を追ってご理解いただき、最後に課題解決につながる可能性のある事例をお持ち帰りいただくことを目指しています。こうした一連の流れが、共同研究や新規事業創出のきっかけになれば幸いです。」(島田)

リニューアルしたIoT展示スペースは、2025年12月25日からオープンします。ご来場の予約はIoT技術グループのWebサイトで受け付けています。皆さまのご来場をお待ちしています。

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