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【採用】都産技研が求める人材像とは? ‐ 三尾淳理事インタビュー ‐

印刷用ページを表示する 更新日:2023年9月1日更新

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都産技研では研究員・事務員を募集しています。都産技研のミッションや求める人材像、人材育成制度などについて、三尾 淳 理事に聞きました。

(外部リンク)

中小企業を技術面で支え、産業振興に貢献する

――はじめに、改めて都産技研の役割と使命についてお聞かせください。

都産技研は、東京都が設置する公設試験研究機関(公設試)の一つです。1921年の設立から一貫して、中小企業のお客さまを技術的に支えるという使命のもと、東京の産業発展や都民生活の向上に貢献してきました。

具体的には、技術相談や依頼試験といった「技術支援」と、基盤研究や企業との共同研究といった「研究開発」の二つを、事業の大きな柱としています。

――研究機関や大学での研究や、企業の研究開発とは、どういった点が異なるのでしょうか。

まず大きな違いは、その目的です。研究機関や大学が「学術の探求や発展」を目的にしているのに対し、都産技研は「産業振興」を目的としています。研究そのものが目的なのではなく、中小企業における製品開発や技術力向上が私たちのゴールなのです。

また、企業の研究開発の場合、研究開発の対象はあくまで自社製品が中心です。一方、都産技研はさまざまな中小企業の課題に応える組織ですので、対象となる製品も多岐にわたります。それゆえ、機械、電気、化学、材料、バイオ、IoTなど、多種多様なプロフェッショナルや設備を有して、支援にあたっています。

「研究」と聞くと、部屋にこもって探求するイメージがあるかもしれませんが、都産技研では実際に中小企業の現場に赴くことも少なくありません。私も、もともとは研究員の出身なのですが、製造工程を見せていただいたり、担当の方とディスカッションを重ねたりなど、製造現場で新たな知見を吸収したり研究テーマに反映できることが何より面白かったですね。

三尾理事写真1

都産技研が求める人材像とは?

――今回、研究員と事務員を採用するにあたり、都産技研が求める人材像について教えてください。

研究員については、中小企業の抱える課題を的確に捉える、自らの専門性を発揮して課題解決に活用する、といったスキル面に加え、「信頼」が一つのキーワードになると思っています。

技術支援は、相手がいる仕事です。いくら技術に裏付けされた解決策を提案しても、研究員への信頼がなければ、受け入れていただけません。お客さまの信頼を得るには、普段のコミュニケーションが重要になってきます。お客さまの事情に寄り添った提案ができるか、第三者的な立場から公正に選択肢を示せるか、新しい技術をわかりやすく伝えられるか…など、お客さまに真摯に向き合える姿勢が大切です。

加えて、自分の専門外の技術にも幅広く興味を持ってもらいたいと思います。製品は一つの技術だけで完結するものではありません。所内のさまざまな研究員とチームプレイで支援にあたる場面もありますので、「横のコミュニケーション」も意識してほしいですね。

――事務員についてはいかがでしょうか。

事務員は、研究員を支えることで間接的に産業振興に貢献することになります。また、予算関連の業務などでは、設立団体である東京都とやりとりをする機会も少なくありません。都産技研は公設の試験研究機関ですから、「公」の性質を理解したうえで、所内および東京都に貢献する意欲がある方を求めています。

――職員の成長をバックアップするために、どのような環境を整えられているのでしょうか。

研修制度では、新任研修や職層別研修といった一般的な教育制度が整っています。また、自己研鑽のための書籍購入や、資格試験の受検料などを補助する助成制度があり、研究員も事務職員もスキルアップのために活用しています。

研究員には、社会人博士課程への就学支援制度があります。就学は強制ではありませんが、毎年2~3名が新たに進学しており、研究員の博士号取得者は40%を超えています。

また、女性研究者の割合が2割を超えているのも都産技研の特徴の一つです。東京都の福利厚生とほぼ同じ仕組みが導入されており、男性の育児休暇取得も進んでいるほか、有給休暇の取得や残業縮減等、ライフワークバランスの取り組みも推進しています。

三尾理事写真2

自分を高めながら、社会に貢献できる環境

――先ほど、三尾理事ご自身も研究員の出身だと伺いました。

はい。鉄鋼材料の熱処理と表面処理を専門としていました。実際の製造現場にもよく行きましたね。鋼の焼き入れを見るために、真夏に燃え盛る炉に立ち会って、汗だくになったこともあります。他にも研究の管理や知財を担当する部署などさまざまな部署を経験してきました。他分野の専門性を持つ職員と議論を交わすなかで、新たな方向性を見い出すことも多く、自身の成長にもつながったと実感しています。

研究員時代には、就学支援制度を使って社会人博士課程に進みました。普段の業務と並行しながら、大学の実験やレポートをこなすのは大変で、周囲の方々には本当によく助けていただきましたね。博士論文のテーマは、これまで業務で表面処理を支援してきた経験をヒントに決めました。日々お客さまに対応するなかで、学術的興味を満たすテーマが見つかるのも、都産技研における研究の醍醐味だと感じています。

――最後に、応募を検討している方へメッセージをお願いします。

都産技研には、皆さまが学んできた知識や経験を活かすとともに、新たな産業技術に関する興味を深められる環境が整っていると自負しています。研究員時代の私の上司は、私より20歳ほど年上なのですが、今でも現場がすごく好きなんですね。ときおり都産技研に実験に来られますし、その方が30年近く前につくった研究会は今も続いていて、お客さまとの情報交換や技術的な議論を行っています。

興味を持ってチャレンジを続けるうちに、自らをレベルアップできる。そしてさらに、中小企業への技術支援を通じて社会に貢献できる。このことは、胸を張って自慢できる環境ではないでしょうか。ぜひ、私たちと一緒に働いてもらえたらうれしいです。


 

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三尾理事プロフィール写真

理事
三尾 淳(みつお あつし​

東京都立産業技術研究センター 開発本部 開発第一部長、
プロジェクト事業推進部長、物理応用技術部長などを歴任し、
2022年4月から都産技研 理事に就任。​

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