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シート型圧力分布測定器

印刷用ページを表示する 更新日:2023年6月1日更新

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シート型圧力分布測定器は身体に加わる圧力分布を測定し、各部の圧力の大きさを色で示す画像を出力する装置です。同一の身体であっても接触部分の材料によって接触面積や圧力の分布が変化するため、圧力分布によって身体と接触する製品の特性を調べることができます。異なる身体部位や測定条件に対応できる3種類の装置を紹介します。

墨田支所 TEL. 03-3624-3731​

(外部リンク)

シート型圧力分布測定器(長方形・抵抗変化方式)

シート型圧力分布測定器(長方形、抵抗変化方式)(本ページ冒頭の写真)では複数の導電性布により構成されたシート内部の電気抵抗の変化により圧力を検出します。空間分解能(センサの格子の間隔が25.4 mm)は後述するXSENSOR社の製品よりも低い一方で、構造上、比較的に厳しい条件での測定が可能で、無線によりシート本体からPCにデータを送信する機能があるため、車いす等の動くものにシートを載せた状態で測定が可能です。利用可能なシートの寸法は1種類のみ(センサ部分の寸法が約41cm角)です。圧力の測定範囲は最大で約26.6 kPaであり、座った状態で体に加わる圧力の測定は可能ですが、シートの上に立った状態での圧力はこの範囲外となる部分が多く、妥当な測定となりません。
※200 mmHg(水銀柱ミリメートル)​

図1_BodiTrak_圧力分布

図1 測定ソフトウェアによる圧力分布の表示例(BodiTrak2 Pro Pressure-Mapping System)

シート型圧力分布測定器(長方形・静電容量方式)

シート型圧力分布測定器(長方形、静電容量方式)では格子状に配置された電極の間の静電容量の変化により圧力を検出します。空間分解能(センサの格子の間隔が12.7 mm)は前述の製品よりも高くなっていますが、有線接続が必要であり、車いすのように動くものに載せた状態での測定には適していません。利用可能なシートの寸法は3種類あります(大: 813 mm × 2032 mm、中: 508 mm × 813 mm、小: 508 mm × 508 mm)。このうち中型のシートは他のものよりも圧力の測定範囲が広く(最大で約103.4 kPa)、立った状態で足底に加わる圧力分布を測定可能です。
※15 psi (重量ポンド毎平方インチ) 

図2_X3Pro_圧力分布

図2 測定ソフトウェアによる圧力分布の表示例(X3 Pro System)

シート型圧力分布測定器(手掌形/足底形)

シート型圧力分布測定器(手掌形/足底形)(製品名: F-スキャンデータロガーシステム、製造元: ニッタ株式会社)ではセンサシート内部の電気抵抗の変化により圧力を検出します。センサシートは2種類あり、一つは製品を把持あるいは把握した際の掌および指の腹の圧力を計測する手掌形センサ(図3左上)、もう一つは靴の中に挿入することで靴を履いている状態で足の裏の圧力を計測する足底形センサです(図3左下)。両センサともに前述の二つの製品同様に計測した数値データから圧力分布をヒートマップとして可視化も可能です(図3右上および右下)。​

図3_把持圧センサ・足底圧センサ・足底圧分布・把持圧分布

図3 測定ソフトウェアによる圧力分布の表示例(F-スキャンデータロガーシステム)


 

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関連情報

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