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今年度より「オーダーメード型技術支援」がスタート。さらにきめ細かいサポートを実現

印刷用ページを表示する 更新日:2021年11月1日更新

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都産技研では、従来のオーダーメード各事業と実地技術支援を統合し、2021年度から新たに「オーダーメード型技術支援」をスタートしました。その背景や、支援の内容について、技術評価支援室の山田 一徳 室長に話を聞きました。

(外部リンク)

技術課題が高度化するなか、包括的な支援ができる環境を整える

都産技研では2021年度より開始した新たな計画期間の方針の一つに「中小企業の技術的課題の解決や事業化を見据えた総合的支援」を掲げています。オーダーメード型技術支援はさらにきめ細かい技術支援を提供するためにリニューアルした事業です。

これまでも、「オーダーメード試験」「オーダーメード開発支援」「オーダーメードセミナー」といったオーダーメード事業はあり、依頼試験や機器利用といった定型のメニューに収まらない要望について、お客さまごとの支援を行っておりました。また、「実地技術支援」では、職員が実際に現地を訪れ、工場改善のアドバイスなどを実施してきました。

一方で、「オーダーメード試験とオーダーメード開発支援のどちらも使いたい」など、お客さまが複数の事業を活用しようとする場合、手続きが煩雑になる事例がありました。また、従来の技術相談や依頼試験、機器利用などの各事業では、受付手続きが特定の部署のみで完結するしくみのため、複数の部署でのサポートが難しい事例もありました。

解決すべき課題が高度化するなか、試作や評価、人材育成など、複数の要素を適宜組み合わせて解決を図るケースも増えています。こうした状況に対応し、中小企業の皆さまの製品化・事業化を強化するには、お客さまが包括的な支援を受けられる環境を整えることが重要です。

そこで、複数の支援事業を「オーダーメード型技術支援」という形に統合し、部署横断的・包括的な支援を実施できるように支援フレームを再構築しました。申し込み手続きを一本化しましたので、お客さまもご利用しやすくなったと思います。

 

山田室長の写真


 

従来型の支援とオーダーメード型技術支援を「併用」した解決を

従来の依頼試験や機器利用では課題解決が難しいと判断された場合、オーダーメード型技術支援では、定型のメニューにない試験の実施や、お客さま先での実施調査、技術的な助言(コンサルティング)などを組み合わせた技術支援を計画します。
 

オーダーメード型技術支援の流れの図
図 オーダーメード型技術支援の流れ

 

技術相談でのヒアリングにより課題を設定するなど、要望に合わせて柔軟にメニューを作るため、複数の技術分野や事業をまたがった課題についても、支援を一体化することが可能になりました。また、大規模な課題、長期間かかる課題については、達成目標を段階的に分け、状況に応じて支援計画を修正することもできます。

最初のヒアリングの段階では、定型メニューである「技術相談」「依頼試験」「機器利用」も含めて支援内容を検討します。

例えば都産技研の依頼試験は約800ものメニューがあります。こちらを組み合わせて解決できるケースも多々あるからです。試験品を変えながら依頼試験を繰り返し、結果を積み上げるなかで、従来のメニューと違うことを試してみたい……となれば、オーダーメード型技術支援もおすすめします。

オーダーメード型技術支援は、あくまで課題解決の一つの手段です。どの手段を経ても、最終的にお客さまに喜んでいただくことが大切です。そのためには、お客さまとのコミュニケーションを通して「解決すべき課題はなにか」「時間とコストをどこまでかけられるか」などのご要望を考慮し、適切なメニューをご提案します。これまで以上に丁寧なヒアリングを心がけ、お客さまに伴走する事業です。

 

課題解決における「新しい選択肢」として

オーダーメード型技術支援では、試作や開発以外の工程でも、お客さまの製品開発を包括的に支援します。例えば、従来「オーダーメードセミナー」「実地技術支援」として提供してきた支援も組み込むことができ、社員研修や講習会、外部専門家による技術セミナーなど、お客さまの希望に合わせてセミナーの内容を企画することも可能です。

また、都産技研にはデザインに関する部署もあり、製品企画や販売促進計画もオーダーメード型技術支援の対象で、パッケージデザインなど販促手法の検討にも応じられます。企画段階で助言がほしい、実験室レベルではできるが工場レベルではうまくいかないなど、製造工程のどの段階でも、何か悩まれることがあればご相談いただければと思います。

オーダーメード型技術支援事業をまとめるにあたり、職員のノウハウや経験だけでなく、お客さまからのご意見・ご要望、外部の専門家の方々からご助言もいただきました。まだ始まったばかりの事業ということもあり、都産技研としても事例を蓄積しながらサービスの充実に努めてまいります。従来の技術相談や依頼試験などに加え、オーダーメード型技術支援が課題解決の新しい選択肢となりましたら幸いです。

 


 

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山田室長の写真

技術経営支援部 技術評価支援室

室長

山田 一徳(やまだ かずのり)

お問い合わせ先

技術相談依頼試験・機器利用について

技術相談受付フォームはこちらから(外部リンク)

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