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天然素材のセルロースを凍らせるだけ!強い機能性ゲル材料を新たに開発 ―凍結によるセルロースの結晶相転移と簡易なゲル合成法を発見―

公開日:2023年11月28日 最終更新日:2024年9月6日

【発表のポイント】

● 本研究では、天然構造を持つセルロースナノファイバーとごく低濃度の水酸化ナトリウムを混ぜて、凍らせて、クエン酸を加えて、溶かすだけで、高強度多孔質ゲル材料ができることを発見しました。

● 以前より研究グループでは、反応性の高いカルボキシメチルセルロースをつかったゲル材料を開発してきました。しかし、木材から抽出した天然構造を持つセルロースは反応性が低いためにゲル材料化できず、原料が限られていることが課題でした。

● 本成果により、天然構造を持つセルロースを原料にして、簡易に高強度多孔質ゲル材料を合成する手法を新たに発見しました。これにより原料の選択肢が飛躍的に広がりました。

● セルロースと水酸化ナトリウムを混ぜた溶液を凍結させると、セルロースの結晶相転移がおこることを発見し、高強度化につながるメカニズムを明らかにしました。

● 天然構造をもつセルロースを原料にして開発した本ゲル材料は、今後、金属や二酸化炭素の回収材などへも応用可能な広い機能性をもちます。

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