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アイソトープ・放射線のはなし 1.私たちと放射線のかかわり(4)

印刷用ページを表示する 更新日:2016年12月19日更新

 

(4)私たちが受けている放射線の量

現代の人類は自然放射線のほかに人工放射線を受けています。放射線の安全を保つ目的で、国連に、「原子放射線の影響に関する科学委員会」が設けられ、人類全体が受ける放射線の量についての研究が行われています。1993年の国連科学委員会の報告によると、過去50年問に世界の人々が受けた集団線量(100万人・シーベルト)は、自然放射線が650、医療ひばくが165、大気圏核実験からが30です。

 

被爆の説明図

大気圏核実験により受ける量は1964、5年が高く、自然放射線の約10分の1にまでなりましたが、その後は100分の1に減少しています。

自然放射線と人工放射線

宇宙や大地からの放射線と、私たちの身体にある天然のアイソトープからの放射線を、自然放射線といいます。これに対して、医療で受ける放射線や核爆発による人工のアイソトープからの放射線を人工放射線といいます。シーベルトは放射線を受けた量を表す単位でミリシーベルトはその千分の一です。普通の胸部X線間接撮影1回で約0.05ミリシーベルトの放射線を受けます。1年間に自然放射線から受ける量は、2.4ミリシーベルトです。

 


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