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火山灰からなにかを―三宅島火山灰を利用したガラス製品の試作

印刷用ページを表示する 更新日:2016年12月19日更新

生産技術部材料技術グループ
大久保 一宏、鈴木 蕃、小山 秀美、田中 実、陸井 史子

1.目的

三宅島火山灰を利用した製品の開発→ガラス製品

2.ガラスのできるまで

ガラスのできるまで:原料を調合し、溶融、成形、徐冷を経て製品ができる

3.条件の決定

条件の決定:適度な溶融性・粘性、十分な品質、特徴ある製品→適正な調合を検討

4.三宅ガラス試作品

三宅ガラス試作品

5.三宅ガラスの特徴

三宅ガラスの特徴:1.クリアな青色の発色 2.泡切れ効果 3.熱線(赤外線)吸収

クリアな青色の発色:火山灰中の磁鉄鉱と火山灰の還元性から、鉄(II)イオンが多量に発生
泡切れ効果:火山灰中の硫酸カルシウム等がガラス製造時の泡を追い出す泡切剤としてはたらくため、泡切剤不要
熱線(赤外線)吸収:三宅ガラスは可視光線の一部と赤外線を吸収

6.まとめ

まとめ:火山灰の効果で泡切れ剤を使わず、クリアな青色の美しいガラス製品ができました。三宅島復興の際に、新しい特産品として産業復興に貢献できるものと考えられます。


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