顕微鏡について

印刷用ページを表示する 更新日:2018年1月5日更新

一般的な顕微鏡には実体顕微鏡、光学顕微鏡、電子顕微鏡があります。このうち、繊維製品のクレーム解析試験に使用されるのは実体顕微鏡と光学顕微鏡であり、電子顕微鏡を使用することはほとんどありません。以下にこれら顕微鏡の特徴をまとめます。

実体顕微鏡の外観を示す写真  光学顕微鏡の外観を示す写真

各顕微鏡の特徴

特徴
種類>倍率光源焦点深度 ※2色の情報表面の
情報
内部の
情報
実体顕微鏡数百まで試料の上から
(反射光を観察)※1
中間
(二重丸)

(丸)

(三角)
光学顕微鏡数千まで試料の下から
(透過光を観察)※1
浅い
(丸)

(丸)

(丸)
電子顕微鏡
(走査型)
数万まで電子線を試料の上から
(反射電子をコンピュータ処理し画像とする)
深い×
(バツ)

(二重丸)
×
(バツ)

※1 顕微鏡によっては実体顕微鏡でも透過光で、光学顕微鏡でも反射光で観察可能である
※2 焦点深度・・・試料にピントを合わせたとき、同時にはっきりみえる上下(奥行き)の距離(厚さ)