硫酸イオンはバリウムイオンと反応し、白色の沈殿を生じる。これを利用して硫酸根を検出する。なお、硫酸根は水溶性であり、水系洗濯等の処理をした後は流出してしまうため、当該試験は適用できない。
1)脆化・穴あき部とその周辺を蒸留水でしめらせて、抽出する。損傷部が微小の場合は抽出後に加熱、濃縮するとよい。
2)1)の抽出液を約2mL試験管に取る。
3)5%塩化バリウム水溶液を1jから2滴加える。白濁すれば、硫酸根の存在を示す。