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蛍光剤の抽出

印刷用ページを表示する 更新日:2016年12月19日更新

一般的な蛍光剤は直接染料型や酸性染料型のものが多く、エチルアルコール(またはメチルアルコール)やマルセル石けんで高温処理することにより抽出される。したがって、正常部と汚染部について洗浄処理を行い、抽出液の蛍光強度を比較することにより、蛍光剤による汚染かどうか判断できる。

なお、これらの洗浄処理で、ある程度は白化を目立たなくすることができるが、蛍光剤を完全に除去することは難しい。

 試験方法

試料を煮沸している様子の写真

1)正常部と汚染部について、エチルアルコールで10分間煮沸、蛍光剤を抽出する。なお、洗浄液はメチルアルコールやマルセル石けんでもかまわないので、素材により洗浄液を選択する。

なお、アルコールを使用する場合は写真のようなホットプレートを使用し、火による加熱を行わないこと。また、換気を十分行うこと。

 

正常部と汚染部からの抽出液を比較している写真。正常部無色透明、汚染部わずかに白濁

2)1)の抽出液を約2mL試験管に取る。

 

抽出液にブラックライトを当てている写真。汚染部からの抽出液が発光している

3)ブラックライト下で蛍光を観察する。蛍光剤による汚染の場合は、汚染部は正常部と比較して蛍光強度が高くなる。

 

 


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