アタリ

解説

素材

アタリとは加熱・加湿により軟化した繊維に圧力が強く作用して、糸が扁平になったり、織物が持っている自然の凹凸が小さくなることにより鏡面化し、局部的に正反射することによりその部分だけ光沢感の異なる現象をいう。天然繊維や再生繊維では湿潤時の圧力により、合成繊維では熱が加わったときの圧力によりこの現象が生じる。したがって、どんな素材にも起こりうる。

外観

正常部と比べて光沢を生じている。部位は凹凸のある部分、例えば衿先部、ポケット部、ズボンの相引線などに生じやすい。

試験

アタリの生じた表面を正常部と比較しながら観察する。

→アタリの観察