ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
トップページ > 研究課題外部評価 > 5.VOC低減化塗装技術の開発(事後評価)

5.VOC低減化塗装技術の開発(事後評価)

印刷用ページを表示する 更新日:2016年12月19日更新

 

実施期間:平成17年4月から2年間

研究目的

VOC(揮発性有機化合物)の排出規制を盛り込んだ大気汚染防止法改正案が、平成16年度国会で成立した。固定発生源からのVOC排出量の割合の半数以上を占めるといわれる塗装分野では、法に規定されるVOC測定データ蓄積による解析が不十分だとの指摘もあり、VOC規制への対策が緊急を要する重要な課題で企業の死活問題となっている。特に小規模の塗装専業者が集中する東京都では、大がかりとなるVOC排出処理設備の導入は難しいため、行政および産業界から強く望まれている法規制に基づくVOC排出量削減と企業存続の両立を図るための塗装技術の開発を目的とする。

研究成果

  1. 塗装工程中のFIDガスクロマトグラフ法によるVOC濃度測定法を検討した結果、現場において公定法VOC濃度の推定が可能になった。
  2. 都内塗装工場のFIDガスクロマトグラフ法によるVOC濃度調査・解析を行い、塗装施設から吹付塗装により排出されるVOCの濃度パターンは、短い周期の中で変動幅が大きく、周期や変動幅そのものも変わりやすいことや、被塗物、塗料が変わることによりVOC濃度の波形や最大値も変化し、排出量も異なってくることなど、小規模塗装工場のVOC排出実態を把握した。
  3. 塗装特性と塗膜性能を考慮した溶剤型工業用塗料の検討によるVOC量低減化に取り組み、ハイソリッド塗料によるVOC削減効果とともに塗膜物性の検討も行い、VOC削減に有効で転換可能な塗料を見出した。
  4. 塗料用希釈溶剤の検討により、塗装時の溶剤量が削減できることが確認できるとともに、有効なシンナーが試作できた。
  5. 塗装作業因子の検討によるVOC発生量の低減化に向けて、低VOC塗装技術による排出口からのVOC濃度低減効果の解析・検証を行った結果、スプレー塗装の作業因子を考慮したVOC排出が解明でき、塗装ブースからの3割削減が実現、実証できた。

評価および意見 

[B2C2]

  • 技術性や研究開発の要素はやや薄いが、塗装工場の実態把握として意義がある。
  • 研究開発成果の普及には工夫が必要である。
  • 実用性を高める工夫があるとさらによいと思われる。
  • 本研究で得られた環境対応型塗料の開発と塗装作業の改良に関する成果の実用化を推進してほしい。
  • 塗装業界の実態を精査し、次のステップを把握できたことは評価できるが、実用化して業界を指導・啓蒙する計画を考えてください。

 


ページの先頭へ