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スンプ法による生地の表面状態観察

 テカリを生じている生地は、繊維表面が平滑化している場合が多い。よって、スンプ法により繊維表面のレプリカを作製し、これを光学顕微鏡によって観察することにより、テカリが生じていることを確認できる。


◎試験方法

スンプ板とスンプ液容器の写真1)スンプ法とはレプリカを作製する方法である。セルロイド製のスンプ板とスンプ液(有機溶剤)を使用してレプリカを作製する。

スンプ板にスンプ液を塗布している写真2)スンプ板に薄くスンプ液を塗布し、板表面を溶解する。このとき塗布量が多いと、液が溜まってしまい、凹凸が生じたり、生地にスンプ板のカスがくっついてしまったりする(後述)ので注意する。

スンプ板を異常箇所に押しつけている写真3)塗布後、観察したい箇所に素早くスンプ板を押しつける。すぐに行わないと、板表面が固まってしまい、型が取れない。
押しつけたまま、約2分間待つ。時間が短いと、スンプ板のカスが残ってしまうので注意すること。

生地表面の型が取れたスンプ板の写真4)スンプ板を剥がす。剥がすと、生地表面の型がとれているのが確認できる。

スンプ板の顕微鏡写真5)4)で作製したスンプ板をスライドガラスにのせ、光学顕微鏡で観察する(倍率は200倍程度)。水を滴下せず、そのまま観察してよい。
テカリが発生している部位は繊維表面(特に糸が浮いていて外部と接する部分)が平滑化している。またウールの場合、根元のスケールが残存しているのが確認できる。

正常部のスンプ板の顕微鏡写真テカリが発生していない部位では、スケールの消失は見られない。

テカリを発生した箇所から採取した繊維の電子顕微鏡写真。繊維が扁平化している※参考
テカリを生じていた生地から採取した糸の電子顕微鏡写真

テカリを発生した箇所から採取した繊維の電子顕微鏡写真。繊維が扁平化している電子顕微鏡写真2


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