天然繊維は熱により熱分解、炭化を生じるが、合成、半合成繊維は溶融し丸みを帯びた玉となって凝固する。したがって、顕微鏡でこれを観察することにより熱による損傷かどうか推定できる。
損傷部を実体顕微鏡または拡大鏡で観察する。ただし拡大鏡では倍率が低いため観察できない場合がある。また、熱による損傷後は硬化し、機械力により脱落しやすいので、損傷部が脱落している場合は糸を採取し光学顕微鏡で観察するとよい。写真は縫糸(化学繊維)に熱を加えてクレームを再現したものであるが、損傷部は溶融し、糸切れを起こしている。
1)の写真の拡大。損傷部は溶融し、丸みを帯びた状態で凝固している。
写真は、たて糸がポリエステルでよこ糸が綿の織物で、たばこの火により損傷したものである。綿は炭化しているのに対し、ポリエステルは溶融、凝固している。
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