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防縮・未防縮ウールの観察

 ウールの防縮加工は様々な方法により行われているが、現在はウール表面の疎水部分を薬品処理により削り取って、親水性の樹脂を被覆するという方法が主流である。この処理によりスケールの立ち上がりが押さえられ、フェルト化しにくくなる。その他、スケールを完全に削り取る方法や繊維間をボンディングする方法がある。いずれの場合も、繊維表面の形態が未防縮のウールとは若干異なっており、これを光学顕微鏡で観察することにより防縮ウールかどうかを判断できる。ただし、この試験は判別に熟練を要するため、別記のメチレンブルーによる染色試験と併用して行うことが望ましい。


◎試験方法

正常部と異常部の繊維をのせたスライドガラスの写真1)脆化・穴あき部より糸(1cm程度)を取り出し、スライドガラスにのせてセロハンテープを貼りつける。このとき、対照として必ず未防縮ウールも観察する。

表面が平滑化した繊維の顕微鏡写真2)光学顕微鏡で観察する(倍率は×500~)。未防縮糸は繊維側面にスケールが確認されるが、防縮ウールでは表面は比較的平滑である(写真は防縮ウール)。

防縮ウールの顕微鏡写真防縮ウール2)。未防縮ウールと比べてスケールの突端がなめらかである。

未防縮ウールの顕微鏡写真未防縮ウール。防縮ウールと比べてスケールの突端が鋭利である。

表面が平滑化しているウールの電子顕微鏡写真※ 参考
防縮ウールの電子顕微鏡写真1)

スケールの突端がなめらかなウールの電子顕微鏡写真防縮ウールの電子顕微鏡写真2)

スケールの突端が鋭利なウールの電子顕微鏡写真未防縮ウールの電子顕微鏡写真


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